海岸に居た。
少し先に島があった。
島では何人かが遊んでた。
目の前に船があった。
隣に誰か居た。
その誰かが説明した。
「その船に乗りなさい。」
「あの島の裏へ回りなさい。」
「そうすれば***に会えます。」



少し気になった事があった。
「どのくらいかかりますか。」
「2時間程です。」
島はここから近いように思えた。
人間も肉眼でハッキリ見える。
大きさもほぼ等身大。
海に目を向けると。
決して島まで近いと思えなかった。
遠近感が無茶苦茶だ。
とりあえず近くないのは分かった。
ここから数分で行けないらしいから。
少し急いだ方が良い。



船に乗ろうとした。
何かを手渡された。
掌にすっぽりおさまる。
「爆弾です。」
「あの島に投げてから行きなさい。」
また疑問が生まれた。
「あの人達に被害は。」
「ありません。」
「ただ、威嚇するだけです。」
「これに気を取られている間に。」
「行きなさい。」



爆弾を投げた。
威力は確かに小さかった。
でも予想より大きかった。
一人に引火した。
隣の人を見た。
どんな表情か分からなかった。
いつの間にか一人増えた。
さっき引火した人。
顔は殆ど焼け爛れていた。
形容し難い表情だ。
怒鳴った。
「何をする。」
「おかげで死ぬ事が出来ない。」
手にはチェーンソー。
自分の首を切っていた。
胴体から離れかけていた。
真ん中で辛うじて繋がっていた。
骨は見えなかった。
肉の色だけが見えた。
喚き散らしていた。
聞き取れない。
気狂いめ。



切りかかってきた。
殺される事が分かった。
殺されなかった。
さっきの誰かが止めていた。
いきなり場所が変わった。
家の2階。
「下に行ってなさい。」
言われたので行った。
台所に行った。
2人程居た。
誰かは分からない。
知ってる人かもしれない。
知らない人かもしれない。
一緒に待っていた。
落ち着かない。



時間が経った。
2階に上がった。
1人同伴してた気がする。
ドアを開けた。
掃除機が目に飛び込んできた。
「もう終わったよ。」
さっきの誰かが座っていた。
血糊は付いてなかった。
部屋にすら付いてなかった。
どう片付けたのか考えた。
身体を細かく小さくバラバラにして。
一気に掃除機で吸いこんで。
きっとそうしたのだろう。
1人で納得していた。



※一部の語句を伏せてます。